『富嶽三十六景 信州諏訪湖』  葛飾北斎
『富嶽三十六景 信州諏訪湖』  葛飾北斎
 
商品詳細
『富嶽三十六景 信州諏訪湖』  葛飾北斎
"Thirty-six views of Mt. Fuji/Lake Suwa in Shinano Province"  "hokusai Katsushika"
本作品は藍摺りですが、色摺りの版もある。
富嶽三十六景シリーズは藍摺りが10作品あり、これはそのうちの一枚で、この10作品は当初出版が藍摺りで、その後の版が色摺りとなったようである。
そもそも藍摺りとは何なのか? 
本来、日本では青色はツユクサや本藍から作った顔料を使用していた。これは植物由来で褪色しやすかった。
江戸後期になるとドイツで開発された化学合成顔料のベロ藍が輸入され、その発色が格段に美しく大流行した。
ベロ藍とは「ベルリン藍」がなまった言葉で、世界的には今日でも「プルシャンブルー」で通用している。
「プルシャンブルー」とは「プロシア(ドイツ語ではプロイセン)のブルー(青)」と言う意味です。
いわゆる「北斎ブルー」と喧伝されるようになったのは、このシリーズの藍摺りの発色が見事で海外の画家たちが高く評価したからです。
しかしよく考えてみると、海外由来の顔料の発色が海外で高く評価されるというのもおかしな話で、これは単に藍摺りの発色だけでなく、青色の使い方や構図などの芸術性の高さなどを含めて「北斎ブルー」が造語されたとみてよいのではないだろうか。
浮世絵に初めてベロ藍を使用したのは北斎ではなく、渓齊英泉であった事を指摘しておかねば「北斎ブルー」の由来も誤解されかねない。
遠景に富士を配し、近景に松の木と社(やしろ)、その間には諏訪湖が広々として静まりかえっている。社の周りには「藁にお」(前回投稿の『相州梅澤左』に触れています)が積まれているので晩秋の風景であろう。
この『信州諏訪湖』は、見事なまでの澄み切った美しさが藍摺りで表現されている。
中央に見える城は諏訪高島城で、かっては武田氏の諏訪地方支配の拠点であった。
 
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『富嶽三十六景 信州諏訪湖』  葛飾北斎
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