場所:三重県内
これまでの施策においては、竹林の確保ばかりに重点を置くあまりに生息する竹を軒並み伐採してしまうということが多々見られました。一度禿山となってしまえば、いかに植林などの処置をとったとしても、再び里山として回復するまでに多くの時間を有するばかりか、それまで地主にとっては何の価値も生まない土地となってしまい、さらには土砂崩れなどの災害リスクも高まってしまうこととなります。
このような事例が相次いだため、現在バイオマス発電を目的とする竹の伐採に否定的な地主が増えたため竹材の確保がより困難となっていることが現状です。
そこで穂優では、「生産性の高い里山の創造」をコンセプトに竹林の付加価値を高めるように整備を行います。計画的な竹林の間引き伐採を行うことで、景観と機能性を向上させるだけでなく、筍の収穫も容易になり、また季節に応じて竹の水の取得や竹食品への加工などをシステム化することで、年間を通じて利益をもたらす運用が可能となります。
こうした運用を行う旨を穂優が直接地主と交渉することでこれまでのイメージを払拭し、多くの地主との契約が可能となることで安定的な竹チップの生産を見込むことができます。